オステオパシー誇張法を受けにおいでくださる方のお役に立てそうな本を
少しずつ読んでいます。
今回は1999年に日本で初版の出たアメリカのリハビリテーション医学科の教授が書いた本。
しばらく前にご紹介した「体に語りかけると病気は治る」の中で紹介されていた本でした。
書名:サーノ博士のヒーリング・バックペイン
著者:ジョン・E・サーノ
どうやら書いていらっしゃるのは神戸の外科医さんです。
同意できるところ、疑問に思うところも、とても簡潔に丁寧にまとめられているので参考になるのではないでしょうか。
ということで、要約については他の方のBlogを参照していただくとして、私の方はこの本に書かれていた腰痛患者さんに復習していただくとよい「毎日の注意」全12項目を書き写してみます。
あなたが常に付きまとう腰痛や首・肩の痛みに悩まされているなら、毎日、リラックスできる時間に1日1回15分、これを読んで復習するように、とのことです。
痛みに悩まされなくなるまで、毎日、です。
ちなみに、この注意や上で紹介したBlogにも何回も出てくるTMSとは「緊張性筋炎症候群」のことです。
【毎日の注意】
・痛みは構造以上ではなくTMSのせいで起こる
・痛みの直接原因は軽い酸素欠乏である
・TMSは抑圧された感情が引き起こす無害な状態である
・主犯たる感情は抑圧された怒りである
・TMSは感情から注意をそらすためだけに存在する
・背中も腰も正常なので何も恐れることはない
・それゆえ身体を動かすことは危険ではない
・よって元のように普通に身体を動かさなくてはいけない
・痛みを気に病んだり怯えたりしない
・注意を痛みから感情の問題に移す
・自分を管理するのは潜在意識ではなく自分自身である
・常に身体ではなく心に注目して考えなければならない
そして、もう一つ本の中で紹介されていたサーノ博士の治療プログラムを卒業されたノーマ・パジスさんの詩も転載しておきます。
これはサーノ博士が抗議討論会で必ず朗読する詩だそうです。
【ノーマ・パジスさんの詩】
身体ではなく心を見つめて考えるのだ、
そんな戯れ言を、と思うのも無理はない。
もしTMSを教えられなければ
誰も想像すらしなかったろう、
深く抑圧された感情が
緊張を生み出していたとは。
何も恐れることはない!
潜在意識よ、聞こえているか?
おまえは懸命に痛みを送る、
わたしたちの悩みの種を。
深みに潜む緊張から
注意をそらさんがため。
秘密は暴かれた。
おまえは力を失った。
だからあきらめろ、手を引け。
TMSに害はない!
仕切るのはこのわたし、おまえではない。
方法はわかっている、
身体ではなく心を見つめて考えるのだ。
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