およそ2年前に施設に入所した祖母。
昨年、2018年夏に施設から
「ご家族に話があります」
と連絡がありました。
入所開始時には要介護3だったのが、2018年夏には要介護5。
何らかの覚悟についての話かな、と推測しました。
だいたい2か月に1回は讃岐へ祖母に会いに行っている母。
仕事(当時の名古屋市役所職員のことね)の関係上、
そこまでは行けず、年3~4回は行こうと頑張っていた私。
施設からのオフィシャルな話や手続き的なことについては
不安がある母はこの施設からの連絡に、私に同行を求めました。
勿論、同行。
施設長のドクターと介護スタッフからの話は私の想定よりはマイルドで、
・立ち上がって歩く気力・意思がなく、車いすからトイレへの移乗やお風呂への移動以外は歩こうとしない。
・食べることも、口元に持っていけば、口を開けて咀嚼するけれども、自分から手を出すことはない。
・横になりたがる時間が増えている。
こうした状況から、近いうちにいわゆる「老衰」で死亡する可能性が高い。
近いとは、1週間先かもしれないし、1年先かもしれない。
でも、2年先はないと思う。
とのこと。
私も仕事柄、色々と本を読んだり、介護職や医師の方々と話をする機会が多いので、
すぐさま理解。
母にもわかるように更にかみ砕いて説明し、
【救急車を呼ぶような延命治療はしない】
という趣旨の書類に母とサインをしました。
しかしながら、冬に入っても、2019年の春が近づいても、祖母は現状維持で、
施設に会いに行くと、私たちの名前や関係性はわからなくても
ニコニコと幸せそうな顔で出迎えてくれました。
そうした時には車いすの隙間から、座位での脊柱(背骨)への
オステオパシー誇張法の施術をしました。
痛い、しんどい、気持ちいい
などの意思表示を祖母はしないので、
関節に動きがついて、周囲の筋肉が柔らかくなったなあ、
呼吸が少し深めになったなあ、
なんて自己満足をしておりました。
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