野沢温泉村で滞在させていただいている民宿・梅之屋さん
そこは2代目60代前後、3代目20代
二世代4人で切り盛りしている
夜には宿泊客やその友人に向けたBarが開かれる
私はそんなBarで滞在期間中は背骨の施術をしている
お酒と施術のコンビネーションを楽しまれた方も何人もみえる
飲みながらお喋りしながら
Barでの施術を楽しんでいるが
梅之屋の2代目、3代目夫婦から色々と興味深い話を聞くことがある
3代目は沖縄のホテルで修業をし
バーテンの勉強もしてきたことのある方
彼のアイディアで梅之屋の夜のBarは開かれている
3代目の趣味は珍しいお酒を集めること
その集めたお酒をリーズナブルな価格で宿泊客に
お洒落に提供
趣味と実益を兼ねたBar
お酒の種類も豊富で
そのお酒にまつわる話も興味深い
お酒の話以外にも3代目の話がなかなか面白かったのでここに紹介
90年前後のバブル期には野沢温泉村も好景気で
梅之屋のある新田地区だけで80件近くの民宿があったとのこと
現在はその半分の40件ほどしか民宿はない
しかも跡取りがいる民宿は殆どなく
20代の3代目がいる梅之屋は珍しい
しかしながら
海外へ流れる旅行客、コロナ禍など
民宿業界の辛い時期は続いていて
梅之屋の宿泊業だけで
家族の生活や楽しみをカバーするのは
なかなか厳しいご時世でもある
趣味と実益を兼ねたBarの展開も
梅之屋の価値を上げるための試み
しかしながらそうした梅之屋の取り組み以外でも
20代の働き盛り・動き盛りの
3代目の助けを求める親族なども多いみたいで
暇がある時には
アスパラガスなどの農家
畳屋
を手伝いに行って稼いでいる
畳屋についても後継者がいないらしく
20代男性の3代目は親族として
一定の腕前になったら屋号を継ぐことも期待されている
後継ぎとして親戚に望まれているのだが
フルタイムの仕事ではなく
畳の張替えのオーダーが入ったら仕事が発生する
その際には民宿の宿泊予約を勘案してスケジュール調整をするそう
師匠に当たる畳職人の親戚さんは
もうすぐ80歳になる方
まだまだ現役で綺麗に畳を張り替えるが
運ぶのが一人ではしんどくなっている中で
後を継いでくれる可能性のある人に
お手伝いをして欲しかったとのこと
他にも現役の20代~60代くらいの方が
複数の仕事をしているケースは多い模様
一人が複数の仕事を持つ
それが当たり前になっているっぽい
野沢温泉村の自営業事情
私はとりあえず施術しかしていないけれど
もっともっと長く野沢温泉村に滞在して
施術のオーダーがそこまで多くなければ
何か必要とされることをお手伝いしてお金を得るのも
その土地に根付く良い方法なのかもしれない
なんて思ったりした
名古屋で給料をもらう仕事をしているだけでは
そうした生計の立て方に氣付きもしなかっただろう
そんな人間模様や人生経験も色々と聴ける梅之屋Bar
アナタもいかがですか
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