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  • 執筆者の写真久実kumi

寝たきりの方への施術7

更新日:2020年3月1日

4月1日

四月に入り、新しい元号が「令和」と発表された時、祖母の部屋にいました。


この日も仰向け、座位でオステオパシー誇張法での脊柱への施術を2時間ほど。

この日は雨のためお花見は行けませんでしたが、

翌日か翌々日には行ける、と確信。


昼過ぎには高松に住む友人の本屋へ行き、

友人夫婦へ座位での施術をさせてもらいました。

友人夫婦…とてもお洒落な本屋をしています。

高松に行かれる機会がある方は、ちょっと寄ってみみてください。



4月2日

お昼ご飯後に車椅子に乗った祖母を連れて、30分ほど施設の周りを回りました。

桜は五分咲きに届かないくらい。


認知症の方向けのグループホームの花壇で桜以外の花も愛で、

「綺麗だねぇ」

と呼びかければ

「綺麗だねぇ」

と返す祖母。


この日も3時間ほどの施術。



4月3日

朝、祖母に挨拶をして、名古屋へ。

祖母は私たちの事は誰だかわからないままに

「また来てね」

と行ってくれました。

名古屋への帰り道、母が

「令和まで生きて、大正・昭和・平成・令和の四時代を生きて欲しい」

と言いましたが、

私自身は祖母がしんどく無ければ、

身体も心も生きていたいところまで、生きて欲しいなぁ…と思いました。




その後も施設の介護スタッフさんから、祖母が車椅子で共有スペースに出て、

みんなとニコニコしながらテレビを観たり、食事をしている、と連絡がありました。



そんな祖母の直近の状況。

母は私が天川弁財天に行っている夏至の日も含め、

数日、施設の家族会に出て、

祖母の食事介助や衣替えをしに行きました。


そんな母からのメールを一部抜粋

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相当元気になって、私をよく認識して、

明日帰ると言うと悲しそうな顔をして、

黙り込んでしまいます。


職員さんの話では、

やっぱり私が来た時はとても元気が出るそうです。

帰るのに後ろ髪引かれますね。


(中略)


確かにおばあちゃんは頭の中がどんどん良くなってきている気がします。

死にかけてから後の方が会話になります。

今日もトンチンカンな会話を楽しんできますね。


(中略)


晩御飯完食しました。

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令和に入りましたが、もうちょっと生きていてくれそうです。


今回の祖母の復活。

一番の功労者は愛持って、寄り添った母。


昨日、帰ってきた母は

「おばあちゃん、私のこと娘って判ったよ。

今回、初めて顔を出したときに

『はよこお、だいちゃる(早くこっちにおいで、抱っこしてあげる)』

って言ったんだよ。」

と、私に報告してくれました。


他にも

プロの技で日々の祖母の生活を支えてくれている施設スタッフ。

しょっちゅう施設に様子を見に行って、話しかけてくれる親戚。

感謝です。



でも、私の施術も復活のキッカケになったのかな、と。


こんなに短期間に10時間以上にわたり、

ひとりの人に向き合って施術したことは初めての経験でした。

こんな経験をプロになる前の私にくれた祖母にも感謝です。


来月には95歳の誕生日が来ます。

8月には私も訪問しようと思っています。

待っていてね。

その時には私も抱っこしてくれるかな。





寝たきりの方への施術

祖母編

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